2023 ラットレッジ＆ヴァイン ソーヴィニヨン・ブラン ナパ・ヴァレー

土壌

畑は、Atlas Peak、樹齢22年。

醸造

生産量：75ケース
旧仏樽（Bel Aire、Remond）をほぼ100％使用し、一部発酵後アラン・フーケ製の新樽に21日間熟成。

ワイナリー情報

ロブ・モンダヴィ Jr.と妻リディアは、少量生産、特別でユニークなワインを友人や家族とシェアしたいと2014年に「ラットレッジ＆ヴァイン」を設立しました。名前の由来は、彼ら家族の歴史への敬意を表現しています。
「ラットレッジ」は、リディアの母方の家系は、1776年アメリカ独立宣言、1787年合衆国憲法の制定に署名したジョン＆エドワード・ラットレッジ家にまでさかのぼり、アメリカ建国の基礎に関わったとされます。

「ヴァイン（ブドウの木）」は、モンダヴィ家のナパ・ヴァレーでのワイン産業への深い情熱と献身を比喩的に称えています。ロブの祖父であるロバート・モンダヴィは、ナパ・ヴァレーとカリフォルニアにおけるワイン産業の先駆者として知られ、自身のワインとナパ・ヴァレーのすべてのワインを精力的に宣伝しました。「ナパ・ヴァレーは世界最高のワインと肩を並べるのにふさわしい土壌、気候、ノウハウを持っている」と信じ、培った技術、経験を広め、多くの優れたワイン醸造家を生み出し、沢山の人々に豊かな暮らしを届けました。

「ラットレッジ＆ヴァイン」では、最高品質のブドウのみを使用し、貴重なオークヴィルのカベルネ・ソーヴィニヨンを年間6～8樽程、そして少量のソーヴィニヨン・ブランも生産しています。

ロブがワインと出会ったロバート・モンダヴィ、オーパス・ワンでのパートナーシップの初期の頃は、ボルドー格付け1級シャトーと、ナパ・ヴァレーの一流生産者を集めた比較テイスティングがよく行われていました。ナパ・ヴァレーのワインは果実の熟した味わい、美味しく、個性があり、上質ながらも親しみやすいものでした。
ボルドーワインは、豊かでボリューム感のある味わいを持ちながらも、より優雅で繊細、抑制が効いており、テロワール（土地の特性）を反映した特徴を備えていました。
そうした経験から、彼らがワインで実現しようとしているのは、この二つの世界のバランスを取り入れたワインを造ることでした。完璧なナパ・ヴァレーの土地を見つけ、完熟しながらもブドウの鮮度があり、その土地の特徴が感じられるよう見極め収穫することで、現代的な表現でありながら旧世界の職人技を体現したワインを生み出すことを目指しています。

カベルネ・ソーヴィニヨンの畑は、オークヴィルに位置し、緩やかに傾斜した斜面にブドウ畑が広がり、火山性土壌と沖積土壌からなる豊かな栄養分と、優れた排水性のバランスの取れた区画です。

樽の選定は、ブドウの熟度、特性を考慮し、タランソー社のT-5という稀少性の高い樽を使用しています。T-５の樽は、フランス中央部のアリエ地方ですが、その中でもトロンセで育ったオークを使用し、木目が細かく、樽に加工される前に60ヶ月間の年月をかけて造られます。これらの特性はワインにも恩恵をもたらし、エレガントで抑制された美しさを引き出し、ブドウのテロワールを輝かせながら、魅力的なアクセントとなります。

素晴らしい畑、最高品質の樽、モンダヴィ家の培った醸造技術を駆使した、銘醸地オークヴィルのテロワールを存分に感じられる魅力溢れるワインです。